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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第66章 内科病棟

-五条side-




「ひなちゃん寝た?」



「…寝ましたね。」




俺の胸に寄りかかるひなの顔をそっと引き離すと、さっきまで赤ん坊みたいに泣いてたひなは、泣き疲れて眠ってた。




「もう起きないかな?点滴入れていい?」



「お願いします。」




少し体勢を変え、ひなを背中から抱いて左腕の袖を捲る。

藤堂先生がひなの腕に点滴の針を刺すと、いつもは寝ててもピクッとするのに、そんなこともなくスヤスヤ眠ってる。




「ひなちゃん、赤ちゃんみたいだね。笑」



「いつも泣いて駄々こねてばっかりで、本当に困ったもんです。」



「でも、悠仁ちょっとうれしかったでしょ?ひなちゃん抱いてよしよしするさっきの悠仁、どんな優しい顔してたか。笑」



「ま、まぁ。付き合ってから気遣うようになったのか、無意識ですら甘えてこなくなって。正直、ちょっと寂しかったです。久々にひながギュッと背中掴んでくるの…かわいかったなと。」



「あら。悠仁がこんなに素直とは珍しい。悠仁の心をここまで動かすなんて、ひなちゃんはすごいね。」




と、藤堂先生がひなのおでこをそっと撫でた。


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