ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第67章 鉄剤注射
_____翌日
コンコンコン___
藤堂「ひなちゃん、こんにちは。」
「ここっ、こんにちは。」
昼過ぎ、部屋に来たのは藤堂先生と祥子さん。
ついに、注射の時間がやってきた…。
藤堂「そんなに怯えた顔しないで。笑」
「だだだ、だって……」
藤堂「怖いよね。ごめんね。でも、これ打って少し休んだらもう今日退院できるから。」
今日の注射が終わったら、後は通院で注射する。
だから夕方には退院できるって、それはうれしいけど…
藤堂「って言っても、怖いもんは怖い?笑」
コクコクコクッ…
もう固まって返事もできない。
藤堂「そしたら、さっさと終わらせちゃって早くお家帰ろうか。ひなちゃん横になろうね。祥子ちゃん、準備お願い。」
祥子「はい。」
どうやら注射は祥子さんがしてくれるみたい。
わたしは藤堂先生に言われた通り、横になっ…
……っ!?!?
横になる途中、横目でチラッととんでもないものを見てしまった。