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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第67章 鉄剤注射



……って、ん?

…あっ……、あぁっ…!!

なんかまた言わなくていいことを…、恥ずかしいこと言っちゃったかも!!




「あぁぁ!!えっと、なんか、わたし変なこと言って…!ごめんなさい…、取り消します…。」



「ははっ。うれしいから取り消さないでよ。王子様だなんて、ありがとう。さぁ、背中の音も聴くね。」




って、笑いながら背中からも丁寧に聴診された。




「うん、いいよ。問題ないね。そしたら、今回はこれで退院。お疲れ様。」



「やったー!最短記録かも!」




今回の入院は2泊3日だった。

今まで入院といえば数ヶ月単位だったから、こんなに早く退院できてすごくうれしい。




「退院だけど調子には乗らないよ。しばらく注射に通ってもらうくらい、貧血が良くないのは自覚しといてね。まだ生理も終わってないし注意すること。それから、次お約束破ったら今度こそ雷落とすよ?修学旅行も行かせないからね。わかった?」



「ハ、ハイ…」




思わず舞い上がってたら、藤堂先生にしっかり釘を刺され、テンション低めで家に帰った。


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