ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第68章 お父さんとお母さん
「ん〜!美味しい!」
五条先生は本当に料理も上手い。
誰かの手料理を食べることもないけど、少なくとも、学校や病院の食堂より美味しいと思ってる。
それに、わたしがちんたらキャベツの千切りする横で、ほとんど完成させちゃうくらい手際もいいし。
将来、わたしはいいお嫁さんになれるのかなと考えてしまう。
「ひな、しっかり食えよ。」
と、わたしのお皿に目線を落として言う五条先生。
そのしっかり食えよは、全部食べろよってことかな…
わたしもお皿に目線を落とすと、絶対いつもより多めに盛られてるおかずたち。
「はい…」
自信なく返事して、トンテキに小さくかぶりついた。