ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第68章 お父さんとお母さん
「そうだ、ひなに話があるんだ。」
黙々と食べ進めてると五条先生が。
また突然話だなんて、なんだろう?
と、箸を止めて顔を上げる。
「なんですか?」
「実は来週、両親が日本に帰って来る。」
「えっ?」
五条先生のご両親が日本に…?
「お盆前に来て、今月いっぱいは日本にいるって。それで、日本にいる間はうちに泊まってもらうから。」
「え、ここに泊まるんですか?」
「あぁ。最初はホテルに泊まるって言ってたけど、部屋いっぱいあるのにもったいないから、うちに来てもらうことにしたんだ。」
「そ、そうなんですね。」
「ひなも退屈じゃなくなるだろ。ダメだったか?」
「いや、ダメではないですけどっ…」
五条先生のご両親に会うなんてすごく緊張する。
昔一緒に住んでたって、そんな記憶ほぼないわけだし、はじめましても同然。
そんな人と2、3週間この家で過ごすなんて、五条先生いない日もあるだろうにできるかな。