ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第69章 お父さんの心配事
「ひなぁ…?どした…?」
起きたばかりで状況が掴めてない五条先生は、むにゃむにゃと開きそうで開かない目をこちらに向ける。
「あ、あの…治りました。」
「んぁ…?」
「だ、だから、熱下がりました。」
「ん?」
…ピタッ
…っ!?
ドキドキッ…‼︎
普通、何度だった?とか聞くだろうに、ん?って言いながら手を伸ばした五条先生は、わたしの後頭部に手を添えてそっと顔を引き寄せた。
そして、おでことおでこがピタッ…と。
「…んとだな。6度2分くらいか。よかった。」
って、ずっと眠そうに目が開いてない五条先生は、わたしの頭をぽんぽんと撫でて…
また寝た。