
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第70章 嘘と隠し事
『ひーちゃん!?』
『栗花落さん!?』
授業中になんとなく痛み出したお腹。
徐々に痛くなるのを我慢して授業を受けてたら、終わる頃には激痛に。
授業終わりのチャイムが鳴って、"起立!"の号令で立ち上がったものの、痛みに耐えきれず崩れ落ちた。
クラスのみんながわたしの方を見て、教壇に立つ先生もすぐに駆けつけてくる。
「栗花落さん!!栗花落さんどうしたの!?」
「ん"っ……ゔぅっ…い"っっ………」
返事も出来ずうずくまるわたしに、教室中が大騒ぎ。
その騒ぎが聞こえたのか、隣のクラスの先生も来た。
「おい!栗花落大丈夫か、しっかりしろ!!先生、救急車呼びましょう。僕は保健室へ連れて行くので、先生は救急車を。」
「わかりました。みんな!大丈夫だから次の授業の準備しなさい!」
と先生が職員室に走り、わたしは隣のクラスの先生に抱き上げられ保健室へ。
