ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第74章 ぶどうジュース事件
「五条先生…あの、わたし大丈夫なんですけど…」
「んぁ?」
ギクッ!!
うわ…、めっちゃ怒ってる…
もうやだ…
「その、特になんともないみたいなんですけど、お酒飲むとそんなにやばいんですか…?死ぬ…とか?」
「それは大袈裟だ。」
大袈裟って、だって先生たちが大袈裟な感じなんだもん。
藤堂「ひなちゃん、そこまで心配しなくて大丈夫。ただ、ひなちゃんの身体がどのくらいお酒に反応するかわからないから、少し様子見とこうね。」
あんなちょっと飲んだだけで、さすがのわたしでもどうこうなるかな…?
口の中が渋い以外は本当になんともないんだけどな。
はぁ、もう…
「なんでいつもこうなるの…」
「それはこっちのセリフだ。どうしてお前はいつも何かしでかすんだ…」
「ご、ごめんなさぃ…」
「ほら、ちょっと横になってじっとしてろ。」
「いえ、横にならなくてもこのままで大丈夫です。」
「お前が大丈夫で済むはずないんだから、大人しく言うことを聞く!!」
ヒィッ…
「へ、平気なのに…」
と、先生たちに見守られながら、頭は強制的に五条先生の膝の上へ。