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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第76章 オープンキャンパス



「今日は朝からずっと泣くの我慢してただろ。俺と言い合いしてた時も、心臓の話聞いた時も…。心臓のことが不安で仕方ないんじゃないのか?本当は怖いくせに、また1人で抱えて余計なこと考えて、ひなはなんで素直に言わないんだ…。」



「…グスン、グスン……五条先生、わかってたの…?」



「わかるに決まってるだろ。夏樹だって心配してたんだぞ。ひなのの心が大丈夫じゃないって、わざわざLIMEで言ってくるくらい、心配してくれてた。」



「夏樹くんに大丈夫って言ったのに…グスン」



藤堂「今朝の話、つらかったよね。あんな話聞いた後にオープンキャンパス行ったんだから、笑顔のひなちゃんでは帰って来ないと思ってたよ。だからメロンパン買っておいたの。早く笑顔のひなちゃんに戻って欲しくって。」



「藤堂先生…グスン」



「なぁ、ひな?今のひなの心臓は、検査して手術しないといけない状態ではあるけど、手術すれば良くなるんだ。それなのに、こんな身体で医者になれないとか、医大に行ってもやっていけないとか、そんなこと考えなくていい。1人でマイナスになるな。」



藤堂「悠仁が言ったとおりだよ。病気があるとか身体が弱いなんて関係ない。ノワール医大、ひなちゃんは今日自分の目で確かめて、やっぱりここがいいなって思ったでしょ?」




それは…


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