ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第77章 カテーテル検査
そこからは順調に進んだみたいで、工藤先生や藤堂先生にちゃんと返事もしながら、眠らない程度にぼーっとしてたら、
工藤「ん。ひなちゃーん、検査はもう終わりだぞ。最後カテーテル抜こうな。」
と検査が終わった。
そしてカテーテルが抜かれると、工藤先生に思いっきり足の付け根を押さえられたんだけど、これがまたすごい痛くって…。
工藤先生のそのムキムキな腕で手加減なしに押さえてくるから、もう骨が折れるんじゃないかと思い、
「い、痛い!折れるっ!!」
って言ったら、
工藤「ははっ。大丈夫大丈夫。折れはしないくらいで押さえてるから。」
と、まだ本気じゃなくて力が有り余ってる余裕な感じで言われて、この人は指2本でりんごを握り潰せるのではないかと思った。
だけど、どうやらこんなに足を圧迫するのは、しっかり止血しないと血が溢れちゃうからだって。
太い血管だからとにかくちゃんと止血しないと大変なことになるようで、散々手で押さえられた後に、ものすごいきつく何かを巻かれて、ようやく全て終了。
予定では1時間だったところ、2時間かかって検査が終わり、ストレッチャーで病室に帰ってきた。