ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第77章 カテーテル検査
医局でカルテの整理中、パッと時計を見ると15時半。
お腹も空いてくるだろし、そろそろひな起きるかもな…
なんとなくそう思って、
「神崎先生。すみません、ちょっとひなのところ行ってきます。」
「うん、了解。何かあったら呼ぶからゆっくりしてきていいよ。」
「ありがとうございます。」
とひなの部屋へ来てみると、ベッドの上でひなが泣きじゃくってた。
「ひな!?」
「うぅっ…五条っ、せんせっ…ヒック…ヒック…」
ナースコールは床の上。
祥子さんが手元に置いてくれてたから、恐らく押そうとして落としたんだろう。
すぐにそれを拾い上げてボタンを押し、藤堂先生を呼んでもらった。