ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第77章 カテーテル検査
藤堂「ひなちゃん、どこか痛い?」
「足っ…ヒック、ヒック…痛い…っ…グスン」
どうやらひなは、止血してる足が痛むらしい。
しかも、足に巻いてる固定バンドを無理やり外そうとしたのか、点滴の方がズレてしまい腕まで腫れてる。
工藤先生にも来てもらって、とりあえずひなを落ち着かせようとするも、ひなは完全にパニック状態。
藤堂「ひなちゃーん、落ち着いて。大丈夫大丈夫。」
「うぅっ、ヒック…ヒック、痛い…っグスン、グスン…」
「ひなー?少しだけじっとしてごらん。工藤先生に痛み止め打ってもらおう、な。そしたら痛いのすぐ治るから。」
藤堂先生が点滴の漏れた左腕をなんとかしてくれてる間に、俺は工藤先生が鎮痛剤を打てるよう、ひなの右腕を押さえる。
でも、なぜかひなが嫌がって仕方ない。
「ヒック、ヒック…痛いのもぅやだ…っ」
「痛いの治すためにするんだぞ?工藤先生すぐ終わらせてくれるから、そんなに痛くないから。なにがそんなに嫌なんだ…」
と、一旦右手を持つ力を緩めてやって、ひなの肩の辺りをさすってやると、
「みんな嘘つき…ヒック、工藤先生、注射上手じゃない。すっごく痛かった。今までで1番痛かった!!グスン、グスン」
なんて言い出した。