ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第77章 カテーテル検査
藤堂「ひなちゃん、工藤先生が麻酔してると思ってたんだね。工藤先生が今からするよーって声かけてくれてたから、勘違いしちゃったね。」
「工藤先生じゃなぃの…?グスン」
工藤「あぁ、俺じゃないよ。今日、検査の時いっぱい先生いただろ?あの中に麻酔科の先生もいたんだ。ごめんな、言ってなかったからわかんなかったな。」
藤堂先生も工藤先生もさすが優しい。
俺ならひなのこと怒ってしまいそうだし、なんなら今も本当は怒りたいところだが…
「ごめんなさぃ…グスン」
本気で反省してるから今日はよし。
工藤「気にしないでいいぞ〜!その代わり、右腕に少しチクっとさせてくれる?」
と工藤先生がひなの頭をわしゃわしゃ撫でると、ひなはコクッと頷いた。
「ん。ひな頑張るぞ。」
とまた右腕を掴むと、大人しくじっとしてくれて、少しピクッとしただけ。
工藤「ひなちゃん痛かった?」
「フリフリフリ…」
工藤「よかった!これで足が痛いのも治まるからな。」
と言ってる間に、藤堂先生も右腕に回って点滴を入れ直してくれて、ひなもすっかり落ち着きを取り戻した。