ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第80章 医大生、新たな出会い
「あの…それでわたしの名前は…?」
「うん?」
「だから、わたしの名前。どうして知ってるんですか?」
「あー。ほら、いつも一緒にいる…夏樹くん?に、ひなのって呼ばれてるでしょ?だから、ひなのって名前なんだなと思って。」
あ、そっか。
夏樹くんと話してるの聞こえてたからか。
なんだ、そんなことなのね。
と、あっさり納得してたら、
「あ、そろそろ午後の講義始まるよね。俺はトイレ行ってから行くから。また後でね!」
と彼はトイレに入って行ったので、わたしは講義室へ向かった。