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性に溺れる私

第1章 【先生とイケナイ契り】






机に伏せて駄々をこねる。
だってしたいんだもん。
それは先生も同じだと思ってた。
すぐに襲われちゃうのかもって期待してたのにな。
かなりの腰抜けで落胆してる。




「藍沢」




フワッと髪に触れた大きな手。
重なる視線。
まだお互いが探り探り…といった感じなのだろうか。




「やれば出来るってところ、俺にも見せてくれよ」




「それって私に利益あります?」




「え?大アリだろ、成績に関わってくるんだから」




「そうじゃなくて、二人の関係上でってことです」




ほら、見事に顔色変わった。
眼鏡を上げて必死に取り繕っている。




「とにかく、テスト始めるぞ?時間は40分…」




「そんなにいらないです」




「え!?」




「15分…あれば充分」




「強気だな」




「じゃあ先生、もし満点取ったら私の願い事ひとつ叶えてくれますか?」




「満点っ…!?良いだろう」




「約束ですよ?」




「ああ、それでは始め」




静かな一室でシャープペンシルの滑る音と遠くで鳴ってる運動部のホイッスルの音が同じ空間で聴こえてくる。




窓を閉めて集中出来るようにカーテンも下げてくれた。
書く手が止まらない私に驚いているのかずっと視線は感じてる。
まるでカンニングしながら解いてるみたいにスラスラと最後まで書き終えたら3分も余らしてしまった。




「余裕じゃねぇか…」




「昨日の補習のお陰…ですね」




「つ、つまらないこと言ってないで採点するぞ」




赤ペンで次々と丸付けしてくれてる間に窓を全部閉め切った。
先生が集中してくれてて良かった。
入り口の鍵も閉めてそこから見ていても満点だってわかる。




最後の丸付け、正解してるのに手が止まっているのは認めたくないから…?
願い事聞かなきゃならないもんね。
私が言うことなんて想像ついてるでしょ?




では、強行突破。




パチン!と電気を消したら一応暗くなるんだよ?
遮光カーテンのある視聴覚室選ぶなんて先生の方こそ狙ってるじゃないですか。
ここしか空いてなかったんだって?
下手な言い訳ですね。












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