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病院の風景

第8章 身体を清潔に

朝、朝食を食べた後テレビを見ていると、いつもの血圧と体温を測るため看護師が現れた。

40代前半くらいの女性の看護師で、太っているわけではないが少しぽっちゃり目という日本人としてはわりと普通体型という感じの看護師だ。

石川は、この、看護師を知っている。3階にいたときにもたまに血圧や体温を測りに来ており、一度売店の開いていない日曜日にテレビのカードを自販機で買おうとしたが千円札がなく、その看護師に両替出来ないか聞いたところ、病院として両替はしていないが、個人的に自分のお金で両替出来ると言って両替してくれた看護師だ。

石川は、警察官という職業と自分では思わないがわりとイケメンと言われるので、女性看護師の対応も好意的な人が多いと感じていたが、この看護師は、特に笑顔を見せるわけでもなく、普通に仕事をこなし、おそらく40代くらいということもあり、世間話もそれなりにして、石川としては気楽に接することの出来る看護師だという印象があった。

名前は黒田という。両替してもらった時に名札で確認して知っていた。

石川は、

「黒田さん、4階でもお仕事しているんですか?」

と聞くと、黒田は、

「3日前から4階の担当になったんです。何かあったらいつでも言って下さいね!」

と言った。

血圧を測って体温も測った後、

「石川さん、今日入浴はどうされますか?石川さんの都合の良い時間で大丈夫ですが…。」

と言った。石川は、

「今日はちょっと、いつもよりお腹が痛い気がするので、やめておこうかな?」

と言った。すると、黒田は、

「それでは、ベッドで身体を拭くことにしましょう!私、2時くらいから時間に余裕があるので、その頃準備して来ようと思いますが、どうしますか?」

と言った。石川は、

「お願いしても良いですか?僕は、それで良いですが…。」

と言うと、黒田は、

「分かりました。2時頃来ますので、よろしくお願いします。」

と言って、カーテンを閉めると、部屋を出て行った。



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