
心の声
第13章 灰かぶりの女の子
剥がれていく
剥がれていく
剥がれていく
私にかけられた魔法
それはわたしが憧れた
わたしの姿だった
でも違うのに
本当のあたしは灰かぶりで
魔法でもなくちゃ
舞踏会にいく勇気もでない
シンデレラと同じ
わたしも後ろを振り向けない
たとえ王子様が呼び続けてたって
おもいしるの
舞踏会に現れたあたしを
みんなが認めるほど
現実のあたしがどれだけ弱虫かって
逃げ出さずに強くなれたら
わたしを好きになるって
君はいったけど
過去を捨ててあたしは明るくなった
でもこわいの
強くなんてなれない
逃げ出さなくたって
立ち尽くしたまま動けない
こんなあたしぢゃダメなのな
また泣いてる
