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心の声

第47章 僕の君の証

この行為は
唯一僕と君を繋ぐ証

心では離れすぎてしまった僕ら
体では愛し合えるのに


空っぽな僕らは
これでしかひとつになれない

いつも違う名を呼ぶ君
違う人を思ってる僕
お互い様で
それぞれ知ってる

だから
僕は背中しか見ない
体しか見ない

君も僕の顔なんか見ない
僕が今泣いてることさえも
きっと知らない

そんな僕らでも
愛し合える

これが最後の行為

これが終われば
僕らも終わる


そんな儚い
僕と君の証

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