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先生、出ちゃうよ

第18章 ただいま先生

由奈に投薬をやめてから1週間経った。
排尿も問題はなく治療は順調に進んだ。
しかし1つだけ気になる事が、、、

由奈の退行が治らない。

他の副作用は落ち着いたが、退行だけは続いていた。

工藤「由奈ちゃん最近どうよ?」

成瀬「身体の方は大分回復したよ。でも、、」

工藤「でも何だ?」

成瀬「心はまだなんだ、、。退行が治らない。」

工藤「そっか、、お前も辛いな、、」

成瀬「俺はいいんだよ。甘えてくる由奈は可愛いし、、でも、、あいつそろそろ多感症の治療始めないとヤバいんだ。あんな精神状態で治療するのは可哀想すぎる。」

工藤「なるほどな、、、まぁ、でも、お前が側にいてやるのが一番の近道なんじゃない?お前の焦りが伝わるのも良くない。この連休はゆっくり由奈ちゃんと向き合ってやったらどうだ?」

由奈の退行は薬の副作用というよりも多感症の治療が精神的にキツかったからというのもあるかもしれない。
それなのに多感症の治療に向けて焦る俺の様子を由奈は本能的に気づいているのかもしれない。

俺は休みの間、由奈を焦らさないよう由奈の側で無償の愛を捧げることにした。

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