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異世界転生しなくても美女とハーレム

第8章 寝取られた妻

土曜日……、加恋とも別れ、由紀恵とも会えなくなってから、私の週末はオールフリー状態だ。

「ああ、構わないが、どうしたんだ?」



「すみません、一夏さん。

わたしがお姉さんを誘ったんです」



「麻理ちゃんと映画を観に行くの、子供用映画以外の映画なんて久しぶりだから」

たしかに、最近では莉奈を連れて行くから、子供用の映画しか観ていない。



「ああ、良いよ。

たまには、ゆっくりしてきなさい。

そうだ、二人でお茶でもしてきたら良いよ。

莉奈は僕がみているから。」



快諾したが、それには理由があった。莉奈にこと付けて爆乳の仁美と仲良く過ごせるかも知れない。

しかも、邪魔者の麻理までセットで居なくなるのだから、こんな好都合はなかった。



「うふふ、一夏さん。

わたし達がいないからって、浮気しちゃダメですよ 笑」



「まあ、麻理ちゃん。

この人の浮気の疑惑は晴れたんだから、苛めないで 笑」



私も一緒に愛想笑いをするが、何とも言えない違和感……、不自然な空気を感じる。




(何か……変だ)



「おはよう~」



その時、娘の莉奈が起きてきた。

「ママ~」と言って華菜に抱きついてくる。昨夜、華菜がいなかったことで寂しい思いをしたのだろうか、少し甘えている。



直ぐに話題の中心は娘へと移り、私の違和感は置き去りとなってしまったが、胸の奥底に"くすぶり"として残った。




しかし、土曜日に如何に仁美とイチャイチャするか、今はそのことに気は向いていたのだった。




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