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異世界転生しなくても美女とハーレム

第9章 妻の選択と、それから

「いってきま~す」



麻理が家に来て二年。



小学二年生になった莉奈が元気よく登校するのを見送って、私はのんびりと部長出勤する。



春の人事で、私は営業部の部長に抜擢されたのだ。




「一夏さん、どう? エロい 笑」



露出の多い服装で私を挑発する麻理は、相変わらず処女のままだった。



「どれどれ」と言って、私は短いスカートの裾を上げ、下着を確認する。

ピンクのTバックが隠すことを拒んでいる桃のような尻は、あくまで健康的だった。




「ダメだな、40点」



「ちぇ、厳しいな~」と口を尖らす麻理。



私は、心の中で『そんな反応だから君はエロくないのだ』と言った。

こういう時は、『いや~ん、一夏さん、イヤラシイ事しないで~』と言うのだよ。




「まあ、朝から何を馬鹿な事をしてるの?」



お腹が大きくなった華菜が呆れ顔で現れる。

来月に出産を控え、そろそろ実家へ戻り出産準備に入る予定だ。




「お姉さん、心配?

わたしと一夏さんを置いて留守にするのは」



麻理の挑発に、華菜は笑って応える。



「そうね、麻理ちゃんに一夏さんを取られないか、心配だわ」



華菜の返事に、麻理と華菜は顔を見合わせて笑った。




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