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変態ですけど、何か?

第11章 淳也

今日は何を着ようかな?

迷うほど沢山の洋服は持ってないけど・・・。

結局、
淡いブルーの長袖シャツに、黒のタイトミニを合わせた。
いつもはベージュのパンストだけど、今日は黒。
パンプスも黒のハイヒールで統一した。

今日は珍しく、ブラとショーツも着ける。

何気ない普段着で、女装した変態さんとエッチするのって、考えただけで興奮してくる。


淳子の車に乗り込むと、
「黒のパンスト、たまらないわ!」
と、第一声。

そこしか見てないの?
と、思いながら、あたしは淳子を観察した。

今日の淳子は、清楚な?リクルートスーツ。
紺の上下に白いブラウス、ベージュのパンスト。
ウィッグは、やや茶髪のセミロング。
そのくせ、パンプスは真っ赤なハイヒール。

あたしが「クスッ」っと笑うと、淳子は頬を膨らませた。

「靴は通販で買うの難しいのよ。ピッタリ合うのがなかなか見付からないんだから」

あたしは納得した。

「ごめんね。淳子の言う通りよね。靴屋さんで探しても、難しいもんね」

あたしのフォローで、機嫌を直した。


ホテルに着いて、この前と同じ部屋に入る。
あたしが、ソファーに座ると、淳子が言う。

「里帆さん、とりあえず乾杯でもしない?」

淳子は冷蔵庫を開けて、ビールを二本取り出した。
2人分の缶を開けて、一本をあたしに手渡す。

「再会を祝して、乾杯!」

あたしも笑いながらそれに付き合う。

淳子は、それを一息で飲み干すと、
ソファーから降りてあたしの前で正座した。


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