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変態ですけど、何か?

第12章 再会と出会い

「久しぶりに、お茶でもどう?」

勇太の誘いを、あたしは断った。

「ごめん!今から仕事だから。しがないOLだから、しっかり働かないと」

勇太は、あたしの頭から足先まで舐めるような目で見て、また笑った。

「ははっ!どう見ても、真面目なOLには見えないけどな。じゃあ、晩飯でもどう?」

「だったらいいよ。何時に?」

あたしたちは、夜7時逢うことにして、それぞれの職場に向かった。


勇太君とは、小学校を卒業するまで続いた。

あたしは、そのまま地元の公立中学校に進学したが、勇太君は私立中学校に進学。

それまで住んでいたマンションも引き払い、新築した家に引っ越して行った。

卒業のとき勇太君は、中学に行っても付き合ってくれと哀願したけれど、あたしは断った。

嫌いではなかったけど、勇太君が拘束したがるのに耐えられなかった。

はっきりいえば、いろんな人とのセックスを楽しみたかった。


それ以来、勇太君からの連絡もなくなり、付き合いは完全に途絶えていたのだ。

それから10年、あたしは別に彼を思い出すこともなく、自由奔放に生きてきたのだ。

今日の誘いも、断ってもよかったのだが、
この10年間どうしていたのか、ふと興味が沸いてきて、食事の誘いを受けることにした。

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