テキストサイズ

変態ですけど、何か?

第12章 再会と出会い

靖子は唇を重ねて、あたしの口の中を舌で陵辱する。

そうしながらも、あたしの乳首を思い切りつねった。

「むぐうぅぅ!」

あたしは声を上げようとするが、口を塞がれて声にならない。

と、靖子の唇が離れた。
その次の瞬間、

靖子の歯が、下唇を思い切り噛んだ。

「ひぃっ!い、痛いっ!」

でも、その痛みが、そのままあたしの官能を刺激し、上り詰めた。

あたしは、唇を噛まれたまま、海老ぞりになりながら、全身をガクガク震わせて、蜜を噴出したのだった。

そして、意識が暗闇へと墜ちていく・・・。


意識が戻ると、唇に違和感を感じた。

舌で舐めると、血の味がした。

「ごめん。ちょっとやり過ぎちゃったね」

靖子の声。

そして、コーヒーの香りが鼻腔をくすぐった。

ベッドのサイドテーブルには、淹れたてのコーヒーが、湯気をあげていた。

ベッドの端に座った靖子が、

「熱いの、飲めるかなぁ?」

と、訊ねる。

「うん、大丈夫。ありがとう」

あたしは起き上がってカップを受け取り、一口啜った。

「おいしい!」

「そう、良かった」

靖子が目を細める。

靖子の優しい顔に、あたしは涙が出そうになる。

「どうしたの?先生のこと、思い出しちゃった?」

「ううん」

あたしは首を振った。

「靖子の優しい笑顔が、何だか嬉しくて・・・」

「そう?唇、傷つけちゃったのに」

「うん。そんなこと、関係ないの。
でも、あたし、初めて。唇を噛まれて、逝っちゃったの・・・」

「そうなの?痛かったでしょう?」

靖子の手が、あたしの髪を撫でる。

「うん。痛かったよ。でも、好きな人に、痛くされるのが、あたし好きみたい」

「ふふっ!里帆、かわいい」

そう言うと、靖子はあたしの手からコーヒーカップを取り上げて、サイドテーブルに置いた。

そしてゆっくり、唇を重ねてくる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ