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変態ですけど、何か?

第14章 同棲

「ママのこと、好き?」

「もちろん!大好きよ」
あたしは自信をもって答えた。

「私も大好き。でも、今は娘として、だけどね」

「・・・」

「ねえ、里帆さん。ママを幸せにしてあげてね。
最初にママから話を聞いて、何を言ってるんだろうって、まともに考えても見なかった。
だってさ、再婚するにしたって、それなりの男性ならわかるけど、
私と同じ位の女の子なんてねえ・・・。
でも、ママに泣かれて、本気なんだって・・・。
ママが、私の前で泣いたことなんてなかったから」

「・・・」
あたしが答えられずにいると、千絵が続ける。

「さっき、里帆さんを一目みて、ママの気持ちがわかった。
だから、私は反対はしないわ。
男でも、女でも、ママが幸せなら、それでいい」

あたしの緊張がほぐれていく。

だが、ひとつ聞いておきたい事があたしにはあった。

「千絵さん。ありがとう。あのね、あたし、ひとつだけ・・・」

言いにくそうにしているあたしの言葉を遮って、千絵は話す。

「ママとの関係の事ね?」

あたしは頷いた。

「ママから聞いた事は本当よ。でも、ここを出るときに、ママとの関係は終わった。
今は、彼と居るのが、いちばん幸せ」

「結婚するの?」

あたしは聞いた。

「そうなると思う。ママにはまだ、キチンと話してないけど。

今日はね、その事もママと話したくて、ここに来たのよ」

三人分のコーヒーを運んできた靖子が、口を開いた。

「2~3ヶ月前かしらね。一度、電話でお話ししただけなんだけどねえ、すごく感じは良かったわ」

「じゃあ、ママ、賛成してくれる?」

千絵が目を輝かせた。

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