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変態ですけど、何か?

第14章 同棲

「でも、ちゃんと紹介はしてね」

靖子の顔に笑顔が戻った。

「ねえ、里帆さん。私、里帆さんのこと、お姉さんだと思っていいかな?
確か、私より2歳年上だよね?」

「いいわよ。あたしなんかで良ければ」

あたしは答えた。



「じゃあ、私はそろそろお暇します!実は、今日もデートなんで!」

一時間ほどで、千絵は帰って行った。

あたしは靖子の肩に頭をのせて、ソファーでくつろぐ。

「千絵さん、わかってくれてよかった」

あたしが言うと、靖子は頷いた。


「ところで、仕事はどうするの?」

「今、悩んでる。ここに来たら、今より30分程余分に通勤にかかるけど、慣れた職場だし、無理も利くから、当分は続けようかなって。
靖子は、生活費は気にするなって言ってくれたけど、今から千絵さん、お金がかかるかもよ」

あたしは言った。

千絵の様子から考えると、そう遠くない将来、彼氏と結婚する可能性は高そうだ。

本人が断っても、それなりに援助は必要だろうし、親としてしてやりたいだろう。

「そんなことまで里帆は考えなくてもいいのに」

靖子は言ったが、たった今、あたしは千絵のお姉さんになってしまった。

「いいの。あたしも千絵さんのお姉さんだし、協力できることは、協力したいな」

あたしは言った。

「それにね、靖子と一緒に住みたいのは、お金のためじゃないから。
あたしが、靖子と一緒に居たいから」

あたしは靖子にしがみついた。

靖子がしっかりと、受け止めてくれた。

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