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誓いのガーランド

第5章 繋がる輪 4

同期のグループLINEには、角村楓の名前はなかった。グループトークを見てみると、


『角村 楓 が退室しました』の文字。




「ぐぬぬぬ……機種変……!!」

花実はスマホを床に放り投げると、手を床についた。
まさに、敗北……。

一気に上がっていたテンションが今度は急降下する。

代わりに湧き上がってきた、未だかつて無いもどかしさに、ついでに花実まで床に転がる始末だった。

「あーー!! 会って、早く話をしたい!!!」

花実は無意識に、じたばたと手足を動かしていた。
今ここではどうにも解消できないことに、欲求が口をついて出た。



床に転がったスマホ、手帳、花実……



そして『ガーランド』


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