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誓いのガーランド

第12章 花冠の代わりに 5

2人で、息を大きくつきながら、ベッドに仰向けなる。手を握る。
花実は、眠りそうな意識の中で、角村の声を聴いた。

「……宇吹さんのこと。好きだ」

体の関係になってもいいと思った、その時点で花実の気持ちも、角村と一緒だ。

「うん、ありがとう……わたしも好きだよ」

花実は目を閉じながら小さく頷いた。

「ずっと、好きだった」

彼が呟くようにポツポツと話をする。

「気になってたけれど、なかなか言えなくて。気持ちを伝える前に、体の関係になってごめん」

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