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誓いのガーランド

第12章 花冠の代わりに 5

「ううん、大丈夫」

花見は閉じかけていた目を開けて、角村を見つめた。深刻そうな表情に、少し心配になる。
彼は緊張しているみたいだった。

珍しい。ふたりで体を重ねる前でも、飄々としていたのに。

花実はそう思って、静かに耳を傾ける。
彼は、息を大きく吸った。
意を決したように言葉を発する。

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