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不倫研究サークル

第2章 人妻の誘惑

菜美恵は少し驚いた表情を見せたが、直ぐに微笑みの表情に変わった。

「君って、良い子ね・・・・・・。実はわたし、こういう飲み会って初めてで、どう振る舞えば良いか戸惑っていたの」

「僕も同じです。今日、初めて先輩方と会って、こうやってコンパに連れてこられて戸惑ってました。でも・・・・・・」

「ん?」

(あわわ、シナリオ通りに言うんだ!)

さすがに、このセリフを口にするのは躊躇してしまう。
「その・・・・・・。生田さんみたいな綺麗な女性とお話できるて・・・・・・ドキドキしています」

「まあ、子供のくせに、口が上手ね」菜美恵はクスっと笑った。

「ねえ、森岡君・・・・・・わたし、今日は長居できないのよ」

(ありゃ~)

エスコートもなにも、帰ってしまわれては元も子もない。
このままでは高橋に顔向けできない、と申し訳ない気分になった。


「あと、一杯ずつ飲んだら、わたしと一緒に出ない?」

「え?」

「駅まで送って欲しいの。ほら、新宿って結構、物騒なのよ」

「はい、僕で良ければ、送らせてください」

「じゃあ、もう一杯、私のオーダーをお願いしても良い?」

「はい、大丈夫です」

「じゃあ、マティーニを二つね」

僕は再び端末を操作した。




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