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不倫研究サークル

第3章 初めてのカノジョは美少女

教室を出て、しばらくすると小梢は手を放し立ち止まった。
僕はこのまま手を握っていたかったので少し残念な気がした。

「大丈夫? 雪村さん……」

「ごめんなさい、また勝手にカレシにしちゃって、それに名前で呼んだりして、迷惑ですよね……」

「そんな事ないよ、初めて女の子と手を握ったし 笑」

「あの……わたしも……初めて」

「え?」

「わたしも初めて、男の子と手を握ったんです……。だから、ドキドキしてます」


(な、なんて可愛いんだーーー!!!)


僕は、彼女のこの仕草だけで好きになってしまいそうだ。
しかし、小梢は僕を盾としての役割を期待しているのだから、その期待にこたえなくてはいけない。

僕まで彼女を好きになって追いかけまわしたら、彼女の居場所は無くなってしまう。


「僕で良かったら何時でも使ってよ。 雪村さんの力になりたいんだ」

「ほ……んとうですか?」

(だから、そんな目で見ないでくれーーー、好きになってしまう)

「ええ、こうやって知り合えたのも、何かの縁だし」と平静を装う。


「じゃあ、わたしのカレシになってください」




「へ?」




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