
不倫研究サークル
第3章 初めてのカノジョは美少女
その日、最後の講義は3限目だったが、僕たちは同じ科目を履修していたこともあり、ずっと行動を共にした。
もちろん、その間、僕が他の男子生徒からの冷たい視線によって針のむしろに座る気持ちだったことを付け加えておく。
小梢と駅まで一緒に帰り、僕たちはそこで別れた。僕が岸本と待ち合わせていたからだ。
山手線に乗り、僕は原宿へと向かった。原宿駅に着くと、岸本が待っていた。
「すみません岸本さん、待たせちゃいましたか?」
「いや、大丈夫だよ、じゃあ行こうか、こっちだ」
僕は岸本の後に続いた。
「今日、登録しに行くのは『カテマッチ』という家庭教師マッチングサイトの運営会社なんだ」
「はあ……」
「その会社は、宮下綾乃(みやしたあやの)という女性社長が一人で運営していてね」
「女性の方が社長なんですね」
今時、女性社長なんて珍しくもないが、一人で運営しているというのは、引っかかった。
「宮下さんは、大学生の時に現在の会社を一人で立ち上げて、アプリの開発から決済までシステムも全て自分で構築したんだよ」
「凄いですね、スーパーマン、いやスーパーウーマンですね」
「さすが、東大出身なだけはあるよ」
東大、東帝大学といえば、関西の京府大学とならぶ国立大学の最高峰だ。
本当に天才っているんだ、と僕は感心してしまった。
もちろん、その間、僕が他の男子生徒からの冷たい視線によって針のむしろに座る気持ちだったことを付け加えておく。
小梢と駅まで一緒に帰り、僕たちはそこで別れた。僕が岸本と待ち合わせていたからだ。
山手線に乗り、僕は原宿へと向かった。原宿駅に着くと、岸本が待っていた。
「すみません岸本さん、待たせちゃいましたか?」
「いや、大丈夫だよ、じゃあ行こうか、こっちだ」
僕は岸本の後に続いた。
「今日、登録しに行くのは『カテマッチ』という家庭教師マッチングサイトの運営会社なんだ」
「はあ……」
「その会社は、宮下綾乃(みやしたあやの)という女性社長が一人で運営していてね」
「女性の方が社長なんですね」
今時、女性社長なんて珍しくもないが、一人で運営しているというのは、引っかかった。
「宮下さんは、大学生の時に現在の会社を一人で立ち上げて、アプリの開発から決済までシステムも全て自分で構築したんだよ」
「凄いですね、スーパーマン、いやスーパーウーマンですね」
「さすが、東大出身なだけはあるよ」
東大、東帝大学といえば、関西の京府大学とならぶ国立大学の最高峰だ。
本当に天才っているんだ、と僕は感心してしまった。
