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不倫研究サークル

第4章 生意気なJC

ブー、とした表情の陽菜だったが、まだ何か反論したそうだった。

だが、あまり問答を続けると何時ボロが出るとも限らない。僕は早急に勉強をはじめたかった。

「さ、陽菜ちゃん。 塾の課題を見せて。 君が分かっていない所が何処なのかを見つけないと」

そう言って陽菜に近づくのだが、なんとも、今まで嗅いだことのない匂いに僕の身体は反応してしまう。

菜美恵とも小梢とも違う。新緑の時期の深い緑が生い茂ったような匂いだ。

「どうかしたの?」

「い、いや、なんでもない、課題は出してくれたかな?」

息が詰まりそうで苦しかった。それに、よく見るとおさげの間から見えるうなじは、細くて透き通るように白い。


「ねえ……先生、なにか緊張してない?」

「は、初めての教師としての仕事だからね、そりゃあ緊張するよ」

まさかJCの匂いにモヤモヤしているとはいえず、嘘をついて取り繕う。


「ふ~ん」

机に向かっていた陽菜が身体を捻って、僕を細くした目で見る。これは何か疑いを向けている目だ。


「先生ってさ~もしかして女の人が苦手……とか?」

「な、何を言ってるんだ、ちゃんと恋人も居るんだぞ。 女の扱いなんて慣れたものさ」

「でもさ、ママにも緊張して話してたし、カノジョがいるのに女の人に慣れてないみたいなんだよね」

(くッ、鋭い!)


「それは、単に家庭教師の仕事に慣れてないだけだよ」

まだ陽菜は疑いの目をしている。

「じゃあさ、証拠を見せて」

「証拠?」


「うん。ワタシにキスして」




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