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不倫研究サークル

第4章 生意気なJC

あらためて僕の前に立った陽菜をみて、彼女がどれだけ可愛いかを実感する。

目を閉じると更にまつ毛の長さが目立つ。少しあごを上に向け唇を差し出している様は、どんな美少女系ゲームのキャラも敵わない萌え感がある。

もはや、僕に自制する理性は残っていなかった。

やり方は、映画やドラマで見たことはある。そうだ、キスと言っても唇を合わせるだけの行為だ。難しいことではないはずだ。

「分かった。 キスしたら、ちゃんと勉強るんだよ」

コクリと目を閉じたまま陽菜は頷き、またあごを上に向ける。

彼女の細く白い喉から、少女の匂いが漂ってくる……


僕は、そっと、少女の唇に合わせた……


(ああ……なんて、柔らかいんだろう……)

菜美恵も小梢も、そして陽菜も……女の人って……柔らかい。


チュッ!

ほんの1秒だろうか?

僕が唇を合わせたのは、ほんの一瞬だった。


僕が唇を離すと、陽菜は目をパチクリさせる。

「なんだか、今の違う~」

「なにがって、ちゃんと唇をつけたろ」

「ちょっとタッチしただけじゃない、タッチじゃなくて握手だよ、イメージとしては」

JCに指摘されるのは悔しいが、確かに映画やドラマではもっと長く唇を合わせている。

「よし、もう一回いくよ」

「はい」

また陽菜は目を閉じ上を向く。

僕は狙いを定めて、唇をつける。

1……2……3……4……5……


数えて、唇を離そうとしたが、それを陽菜の唇が追う。

少しだけ口が開き、少女の舌がチロチロと動いていた。


僕も、それに合わせて舌を出し、チロチロと少女の舌を舐めた。



こうして、僕は初めてキスを経験した。




JCと……




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