不倫研究サークル
第6章 一触即発
「わたしが? どういうこと?」
「小梢こそ、僕を弄んでるんじゃないの?」
僕の予想外の反撃に、小梢は大きな目を見開いて、僕を見つめる。
「不自然なんだよ。突然、僕の前に現れて」
「僕が好きだって言っても、はぐらかして」
「最初に言ったことも、嘘なんだろ?」
「隠してることがいっぱいあるじゃないか」
僕も一気にたたみかける。日頃の疑念も隠さずにぶつけた。
「あ、あれは……、だから、考えさせてって言ったじゃない!」
小梢が声を荒げると、陽菜も驚いたのか、身体をビクっとさせる。
「あの……、お二人さん……」
陽菜に構わず、僕も声が大きくなる。
「だったら、せめて説明くらいして欲しい、じゃないと不安になるんだよ」
「わたしだって、ちゃんと気持ちを伝えたじゃない! なによ、わたしの気持ちなんて知らないで」
「なにも話さないし、隠してばかりで分かる訳ないだろ!」
「圭! 小梢さんも!」
ヒートアップする僕たちを、JCの陽菜が制止する。
僕も小梢も興奮して息が荒くなっていたが、陽菜の制止で一旦落ち着く。
「もう、なんなのよ、二人とも喧嘩ならワタシが居ないとこでやってよ」
「それに、なんだか注目されてるよ」
確かに、僕たちのやり取りに、周りの人が反応してチラチラとこちらを見ている。
「小梢さん、ワタシ、おトイレに行きたいんだけど、場所が良く分からないの」
「連れて行ってもらえるかな?」
「あ、そうね。わたしも行きたかったの」
小梢は、陽菜を連れ立っていった。
ひとり残された僕は、衆人の好奇の目にさらされる。
「小梢こそ、僕を弄んでるんじゃないの?」
僕の予想外の反撃に、小梢は大きな目を見開いて、僕を見つめる。
「不自然なんだよ。突然、僕の前に現れて」
「僕が好きだって言っても、はぐらかして」
「最初に言ったことも、嘘なんだろ?」
「隠してることがいっぱいあるじゃないか」
僕も一気にたたみかける。日頃の疑念も隠さずにぶつけた。
「あ、あれは……、だから、考えさせてって言ったじゃない!」
小梢が声を荒げると、陽菜も驚いたのか、身体をビクっとさせる。
「あの……、お二人さん……」
陽菜に構わず、僕も声が大きくなる。
「だったら、せめて説明くらいして欲しい、じゃないと不安になるんだよ」
「わたしだって、ちゃんと気持ちを伝えたじゃない! なによ、わたしの気持ちなんて知らないで」
「なにも話さないし、隠してばかりで分かる訳ないだろ!」
「圭! 小梢さんも!」
ヒートアップする僕たちを、JCの陽菜が制止する。
僕も小梢も興奮して息が荒くなっていたが、陽菜の制止で一旦落ち着く。
「もう、なんなのよ、二人とも喧嘩ならワタシが居ないとこでやってよ」
「それに、なんだか注目されてるよ」
確かに、僕たちのやり取りに、周りの人が反応してチラチラとこちらを見ている。
「小梢さん、ワタシ、おトイレに行きたいんだけど、場所が良く分からないの」
「連れて行ってもらえるかな?」
「あ、そうね。わたしも行きたかったの」
小梢は、陽菜を連れ立っていった。
ひとり残された僕は、衆人の好奇の目にさらされる。