秘蜜のバイト始めました
第1章 え? 聞いてませんが?
いかにも興味なさそうに男には目もくれず、私は名刺を片手で受け取る。
少しでも目を合わせると、しつこく付きまとわられるので、こういう時は冷淡に対応するのが得策だと私は知っている。
チラリと名刺を確認すると、名刺には、”芸能プロダクション 立花企画 代表取締役 立花謙佑”と書かれていた。
(代表取締役、すなわち社長自らスカウトかよ、怪しすぎるwww)
私が訝しがっているのにも構わず、立花は話を続けた。
「今、弊社では、新企画に参画してくれる新人を発掘していましてね」
「お綺麗な方だったので、どこか別の事務所に所属されているかな、と思ったのですが」
(『綺麗』ですって? そんな言葉、何万回も聞いたわよ。 まあ、何万回言われても悪い気はしないけどね)
「もし、どこにも所属されていないのであれば、弊社に登録していただき、お仕事をしていただければと思った次第です」
「あ、もちろん今すぐにというわけではございません」
「もし、芸能活動にご興味がおありでしたら、お電話いただければと存じます」
「専属でなくても、バイトでも構いません。バイト代ははずみますから」
「女性の方に付きまとっていますと、お巡りさんに怒られますので、この辺で失礼させていただきます」
「ご連絡、お待ちしてますよ」
言いたいことを言い終えると、立花はキョロキョロしながら、マークシティーの方へと歩いて行った。
少しでも目を合わせると、しつこく付きまとわられるので、こういう時は冷淡に対応するのが得策だと私は知っている。
チラリと名刺を確認すると、名刺には、”芸能プロダクション 立花企画 代表取締役 立花謙佑”と書かれていた。
(代表取締役、すなわち社長自らスカウトかよ、怪しすぎるwww)
私が訝しがっているのにも構わず、立花は話を続けた。
「今、弊社では、新企画に参画してくれる新人を発掘していましてね」
「お綺麗な方だったので、どこか別の事務所に所属されているかな、と思ったのですが」
(『綺麗』ですって? そんな言葉、何万回も聞いたわよ。 まあ、何万回言われても悪い気はしないけどね)
「もし、どこにも所属されていないのであれば、弊社に登録していただき、お仕事をしていただければと思った次第です」
「あ、もちろん今すぐにというわけではございません」
「もし、芸能活動にご興味がおありでしたら、お電話いただければと存じます」
「専属でなくても、バイトでも構いません。バイト代ははずみますから」
「女性の方に付きまとっていますと、お巡りさんに怒られますので、この辺で失礼させていただきます」
「ご連絡、お待ちしてますよ」
言いたいことを言い終えると、立花はキョロキョロしながら、マークシティーの方へと歩いて行った。