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秘蜜のバイト始めました

第2章 え? ナマでするの?

ドアがノックされ、私は鍵を開けた。

すると、立花が杏果を伴って入ってきた。


「いや~、紗栄子ちゃん、お疲れ様~これ、今日のギャラね」

立花は、そう言って、茶色の封筒を渡した。



「ありがとうございます」

私は礼を言って、封筒の中を確認した。

(福沢諭吉が25人いる!)

「わ、こんなに入ってる、良いんですか?」


「私が出演する予定だったから、私に払うギャラを出してもらったのよ」

(でも、杏果さんの出演料って20万じゃ?)


「あ~、それとね、海野が、彼のギャラを減額して良いから、紗栄子ちゃんに多めに払ってくれって言ってくれてね、それでプラス5万円」

「え、そんな……男優さんのギャラって高いの?」


「男優さんのギャラは10万よ。女優さんに比べて安いの……なのにアイツったら」

杏果はため息をついた。


「ええ~、それじゃあ、半分もわたしにくれたんですか?」

「まあ、そうなるわね、紗栄子ちゃんの事が気に入ったんじゃない」

杏果はウインクして見せた。



「そうだ、今日はモモちゃんあがって良いからさ、紗栄子ちゃんと打ち上げしておいでよ」

「良いんですか、社長。 経費で落としますよ?」

「いや~、さすがモモちゃん、抜け目ない 笑」


こうして、私は杏果と二人で打ち上げをすることになった……




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