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秘蜜のバイト始めました

第3章 え? 女の人とするの?

「それで……どうして別れちゃったんですか?」

ズケズケと聞くものではないと分かっていても聞いてしまう。私には重要な事だ。


「彼……寂しい目をしていたでしょ」

確かに、なんて目をしているんだろうと、私も思った。

「一緒にいると、切なくて……苦しくて……耐えられなくなったのよ」


「じゃあ、今でも海の事を好きなんですか?」

私は、一番聞きたかった核心を突いた。

「大丈夫よ、嫌いじゃないけど、愛してはいないわ。だから、紗栄子ちゃんが海くんと付き合う事になっても私は平気よ」

ほっと胸をなでおろす私。

「そうだ、わたし、海の連絡先を知らないんです。杏果さん、知っていたら教えてくれませんか?」

「それが……あの子、直ぐに携帯の番号やアドレスを変えちゃうのよ。だから、私も彼の連絡先を知らないの」

「そっか……」

落胆する私。

「だけど、紗栄子ちゃんって青葉でしょ? 海くんも青葉の学生よ。確か3年生のはず」

「ええーー、そうなんですか? だったら学校で会えるかな?」

「う~ん、どうかしら? 私と付き合っていた頃は、まともに学校へ行ってなかったような気がする」

「そっか……」

またも落胆する私。


「でも、AV女優を続けていれば、何処かで会える気がします。わたし、それまでAV女優を続けます」




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