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イキ狂う敏腕社長秘書

第8章 【間違った選択】






「ねぇ、何を言われたの?泣いてたじゃん……私には嘘つかなくていいから本当のこと言って」




思った以上に動揺してくれていて助かった部分もある。
逆に冷静になれたの。
私のことで取り乱してくれて嬉しかった。
必要とされてることがどんなに救いになったか。




「本当のこと?明里さんとはちょっと激しいプレイしちゃっただけです…また失神寸前の」




恥ずかしそうに言うのも慣れてる。
マコさんは逆に明里さんから何て言われたんだろう。
全部は聞いてないみたいだ。
どこまで耳にしたの?
勘の良いマコさんだからきっとカマをかけてきてるんだよね。




「双頭ディルド……初めて経験しちゃいました」




腕の中でそう言ったのに壁に押し倒されて深いキスを味わう。
最初から激しいよ……落ち着いてマコさん。




お店終わってすぐに来てくれたんですね。
お店仕様のメイクだし髪型も綺麗なままでいつもよりドキドキするじゃないですか。




「好きよ…美雨、私から離れないで」




喉の奥が熱くなる。
首に手を回し抱き締め合う。




「うん………ずっと傍に居るよ?心配しないで」




嗚呼………固いのが当たってる。
今ので勃ったの?
再び見つめ合い優しい瞳であなたはこう言うの。




「身体…キツい?このまま抱いていい?」




明里さんと激しいプレイした後だから気遣ってくれてる。




間違ってないよね…?
私、決めたの。
この想いに蓋をしても今まで通りで居る。
その方が怪しまれないし、大好きな明里さんとマコさんの関係にヒビが入らなくて済む。




出来るかどうかはやってみないとわからないけど、マコさんも騙してみる。
騙す…?違うな、好きだからこそ最善の方法で愛しぬくの。




一緒にはなれない。
ならない。




ただ変わらぬ愛を注ぐだけ。
明里さんの性奴隷として駒になりきる。




マコさんがどうしても明里さんを裏切れないように私もそんな関係性で居たい。
同じ立場になれば理解してあげれる部分も出てくる気がしたんだ。



「私、言いましたよね?どんな事があっても最後に抱かれるのはマコさんが良いって…」




「美雨……」












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