悪魔から愛されて
第21章 新たに動き出す
「恵美、もう出発しないと、式に遅れるぞ…」
「…うん。もう少しでメイク終わるから待ってて、圭吾。」
今日は健斗の結婚式
式場は海の見える素敵な教会だった。
式場の入り口には、すでに準備ができた健斗が出迎えをしていた。
健斗だ…
挨拶しなくちゃ…
龍崎さんの後ろから近づく…
「高山君、おめでとう…」
「龍崎部長、今日はお忙しいところありがとうございます。」
健斗が私の方を向いた…
眩しい爽やかな微笑み…
「た…高山さん、おめでとうございます。お幸せに…」
「鈴木さん、ありがとうございます。」
私は無意識に龍崎さんの袖を握っていた。
「恵美…大丈夫か…?」
「…うん。心配しないで…」
心臓がチクチクした…
でも…健斗は幸せそう…よかった…
おめでとう…健斗…
幸せになってね…
私も前に進まなくちゃ…
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える