悪魔から愛されて
第3章 覚えている感触
…リリス…やっと見つけた…愛してるよ…
…今日もいつもの夢を見た…
…見つけたって…私のことなの…
京子が珍しく慌てて駆け寄ってきた…
「め…恵美…今ね…龍崎部長を食事に誘ったら…OKもらっちゃった…きゃ~どうしよう…」
頬を赤くして舞い上がっている。
「良かったね、京子…」
「さっきエレベーターで一緒になってね、勇気出して誘ったら…“いいよ”だって…うふふ」
京子の行動力には驚かされる…
「でも一応…龍崎部長も男だから気を付けてね…」
「大丈夫…恵美と違って、お子ちゃまじゃないし…もちろん食事だけで終わらすつもりないし…」
そのつもりで行くのなら、もう京子を止める理由ないし…と思いながらも少し心配でもあった…
なぜか、嫌な予感がする…
考えすぎかな…