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悪魔から愛されて

第3章 覚えている感触

それから3日後…



私の心配は当たっていたようだ…


「恵美…私さぁ…彼氏と別れようと思うの…」
「なんで!そんなに急に?」
「龍崎部長と食事の後…ホテルに行ったの…」
「うん…それで…」
「もう…他の男とはしたくなくなる程…溶けそうだった…もうあの人しか見えないのよ…」
「…京子…龍崎部長と付き合うの?」
「それがさぁ…龍崎部長は愛してる女性がいるらしいの…」
「それじゃ…京子と付き合えないって言われたのに…諦めないの?」
「何故かわからないけど…心が奪われたっていうか…あの人が全てって思えるの…」
「京子、良くわかんないよ…京子らしくない…」


京子はいきなり泣き出した…

あんなに強気の京子が…人が変わったみたいに…

心を奪われたって…どういうこと…



…何故かとても怖い…あの人…まさか…



京子はそれ以来、龍崎部長しか目に入らないようだ…
まるで心をとられた人形のように見える…



…京子大丈夫かな…



日に日に元気をなくす京子が見ていられなくなり…
私は龍崎部長に京子をどう思ってるか、話す決心をした。
怖いけど、聞かなくては京子がどうかしてしまう気がして…



「あの…龍崎部長…よろしいでしょうか?」

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