悪魔から愛されて
第26章 体調が悪い
“トントン…トントン…”
突然、慌てて戸を叩く音が聞こえた…
ガラッっと勢いよく戸を開けて、入って来たのは圭吾だった。
「め…め…めぐ…み、大丈夫なのか…」
声を震わせ、心配そうに私を覗き込んだ…
「…圭吾、あ…あのね…」
「恵美、やっぱり言わなくていい…後で聞く…」
「…なぜ?」
「倒れて、意識がないなんて…あまり良くないだろ…後でゆっくり聞くよ…」
圭吾は、私の手を握って、心配そうにしている…
重い病気と間違えているようだ…
私は思わずブッと笑ってしまった…
圭吾は不思議そうな顔をしている…
「圭吾、大丈夫だよ…それよりも、伝えたいことがあるの…」
「…うん、どうした。」
「…私ね…子供が出来たの…」
「…子供?…どういうこと?」
「…だから、圭吾と私の赤ちゃんが出来たの!」