悪魔から愛されて
第26章 体調が悪い
圭吾は、驚きで声が詰まり、動きが止まった。
暫くの沈黙後…
圭吾の反応が…恐い…
次の瞬間、圭吾は溶けるような笑顔で私を抱き締めた。
「…恵美、ありがとう…嬉しいよ…」
「…うん。…良かった喜んでくれて…」
「喜ばない訳が無いだろ!」
「ありがとう…圭吾…」
京子も私の手を握ってくれた…
「…恵美…良かったね…恵美と龍崎部長の子供なら、美人かイケメン決まりだね!」
思ってもいなかった出来事に、まだ複雑な心境…
でも、圭吾にも京子にも祝福されて幸せな事には代わりない。
私の中に新しい命が来てくれたんだ…
圭吾は、真っ直ぐ私を見つめた…
「…恵美、順番は逆になってしまったけど、退院したら恵美のご両親に挨拶と、認めて貰いに行かないとな…」
「…うん、きっと驚くけど喜んでくれると思う…」
「そして…恵美のご両親に認めて貰えたら、早めに結婚式もだな…」
「…圭吾…嬉しいです。ありがとう…」
圭吾は私の頬にフワッと口づけしてくれた。
私は今、怖いくらいに幸せです…