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悪魔から愛されて

第7章 ルシファーとリリス

「恵美、恵美…大丈夫か…起きろよ…」



健斗の声に目が覚めた。
「あぁ…健斗…どうしたの…」

「何言ってるんだよ…医務室の看護師さんが、うちの課に知らせに来てくれたんだよ…恵美が呼んでも起きないって…心配したよ…大丈夫か?」

後ろで看護師の女性が心配そうに覗き込んでいる。

「ごめんなさい…私…よくわからないけど…気を失ってたみたい…でも、もう大丈夫です。」




私は部屋の中を見渡した…


そこに龍崎部長の姿はなかった…




夢だったのかな…




でも…この唇の感触はすごくリアルに覚えている…



それに…私の体から龍崎部長の香水の香りがする…



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