悪魔から愛されて
第12章 私の運命
愛しいリリス…
お前を奪ってこの胸に抱きたい…
しかし…出来ない…
お前の涙は見たくないんだ…
「恵美…恵美…大丈夫か…」
「…健斗…また夢見てたみたい…」
「また怖い夢か…?すごくうなされてたぞ。」
「…ごめんね。もう大丈夫…」
「恵美…眠るまで起きててあげるよ…安心してお休み…」
抱き締めてくれる、優しい健斗…
こんなに幸せなのに…
健斗を愛しているのに…
苦しい…
自分でもわからない…
…運命…
…生まれる前の記憶…
京子がまた新しい情報を仕入れてきたようだ…
「ねぇねぇ…恵美…」
「…なに?」
「前世占いって知ってる?」
「前世を占うの?」
「すごい当たる占い師さんがいるらしいよ…」
「…ふぅ~ん」
「恵美は興味ないの?」
「…ちょっと…あるけど…」
「良かった。今日の仕事終わったら、占いに行こうよ…実はもう予約しといたんだ。」
「すごい行動力だね京子…」
私はあまり占いは信じていないけど…
前世占いという言葉が気になった…
何を言われるか少し興味がある…
会社からそう遠くなかったが、駅を降りると静かな街だった。
そこに、蔦の絡まる小さな建物があった。
「あっ、恵美…ここみたいだよ…」
京子は嬉しそうに私を手招きして、ドアを開けた。
お前を奪ってこの胸に抱きたい…
しかし…出来ない…
お前の涙は見たくないんだ…
「恵美…恵美…大丈夫か…」
「…健斗…また夢見てたみたい…」
「また怖い夢か…?すごくうなされてたぞ。」
「…ごめんね。もう大丈夫…」
「恵美…眠るまで起きててあげるよ…安心してお休み…」
抱き締めてくれる、優しい健斗…
こんなに幸せなのに…
健斗を愛しているのに…
苦しい…
自分でもわからない…
…運命…
…生まれる前の記憶…
京子がまた新しい情報を仕入れてきたようだ…
「ねぇねぇ…恵美…」
「…なに?」
「前世占いって知ってる?」
「前世を占うの?」
「すごい当たる占い師さんがいるらしいよ…」
「…ふぅ~ん」
「恵美は興味ないの?」
「…ちょっと…あるけど…」
「良かった。今日の仕事終わったら、占いに行こうよ…実はもう予約しといたんだ。」
「すごい行動力だね京子…」
私はあまり占いは信じていないけど…
前世占いという言葉が気になった…
何を言われるか少し興味がある…
会社からそう遠くなかったが、駅を降りると静かな街だった。
そこに、蔦の絡まる小さな建物があった。
「あっ、恵美…ここみたいだよ…」
京子は嬉しそうに私を手招きして、ドアを開けた。