悪魔から愛されて
第14章 嫌な予感
今日は健斗の退院の日、私は病院へと向かった。
病室のドアを開けると、退院の支度を整えて健斗がベットに座っていた。
「健斗、おめでとう…良かったね…」
「恵美…ごめんな。心配かけたよな…」
「…いいよ。健斗がこうして元気になってくれて…それだけで嬉しいよ…」
健斗…良かったね…
ベット横のカーテンに、少し隠れるようにして健斗が抱き寄せる。
健斗の香り…
爽やかな柑橘系の香りに落ち着く…
いつもの大好きな香りだ…
私達が病院を出ようとした時、後ろから声がした。
「高山さん、退院ですか?」
振り返ると、花束を持った女性がいた。
「あぁ、三枝さん…」
健斗の知り合いのようだ…
花束を見て、私は気づいた。
…この花、赤い薔薇…この前も健斗の病室に…
「高山さん、退院なのですね、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。わざわざ来てくれたのですか?」
「はい、心配で…でも良かったです。…この花束をお荷物になりますが、どうぞ…」
「ありがとう…ございます。」
「あ…あの…彼女さんですか?」
「…うん。僕の大切な人(女性)です。」
「…そうですか…」
「それでは、また仕事で伺うと思いますので、失礼します。三枝さん。」
「…お待ちしてます…」
その時、三枝さんの目は私を見ていた…
…何故か…怖い…この人…
「健斗、今の女性は、会社の知り合い?」
「…うん。取引先の社長のお嬢様なんだよ…」
「あの人…健斗のこと好きなんじゃないかな…」
「実はさぁ…前に社長から紹介されてさぁ…すぐに俺は断ったので、社長は納得してくれたみたいだけど…」
「そうなんだ。…赤い薔薇…深い愛情の花言葉あるんだよ…」
「恵美…気にし過ぎだよ。それに俺は恵美だけだよ。」
…健斗の言葉に嘘はない…でも…
…嫌な予感がする…
病室のドアを開けると、退院の支度を整えて健斗がベットに座っていた。
「健斗、おめでとう…良かったね…」
「恵美…ごめんな。心配かけたよな…」
「…いいよ。健斗がこうして元気になってくれて…それだけで嬉しいよ…」
健斗…良かったね…
ベット横のカーテンに、少し隠れるようにして健斗が抱き寄せる。
健斗の香り…
爽やかな柑橘系の香りに落ち着く…
いつもの大好きな香りだ…
私達が病院を出ようとした時、後ろから声がした。
「高山さん、退院ですか?」
振り返ると、花束を持った女性がいた。
「あぁ、三枝さん…」
健斗の知り合いのようだ…
花束を見て、私は気づいた。
…この花、赤い薔薇…この前も健斗の病室に…
「高山さん、退院なのですね、おめでとうございます。」
「ありがとうございます。わざわざ来てくれたのですか?」
「はい、心配で…でも良かったです。…この花束をお荷物になりますが、どうぞ…」
「ありがとう…ございます。」
「あ…あの…彼女さんですか?」
「…うん。僕の大切な人(女性)です。」
「…そうですか…」
「それでは、また仕事で伺うと思いますので、失礼します。三枝さん。」
「…お待ちしてます…」
その時、三枝さんの目は私を見ていた…
…何故か…怖い…この人…
「健斗、今の女性は、会社の知り合い?」
「…うん。取引先の社長のお嬢様なんだよ…」
「あの人…健斗のこと好きなんじゃないかな…」
「実はさぁ…前に社長から紹介されてさぁ…すぐに俺は断ったので、社長は納得してくれたみたいだけど…」
「そうなんだ。…赤い薔薇…深い愛情の花言葉あるんだよ…」
「恵美…気にし過ぎだよ。それに俺は恵美だけだよ。」
…健斗の言葉に嘘はない…でも…
…嫌な予感がする…