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悪魔から愛されて

第14章 嫌な予感

全て終わったと思っていた…

しかし、まだ終わっていなかったようだ…



就業時間も過ぎ、そろそろ仕事を終わらせようと思っていた時のことだった。

マネージャーは慌てて話し始めた。
「鈴木さん、大変だ…。」
「…えっ…」
「三枝物産のお嬢さんが…事故で運ばれたそうだ…」
「どういう…ことですか…」
「東京に急ぎ戻って来たそうだが、タクシーで事故に合ったらしい…重体で危ないようだ…」



…まさか…



…あの人が…



私は、部長室に向かい走っていた。


“コンコンコン”

「…どうぞ…」
「あ…あ…あの…龍崎部長…」
「…うん。そんなに急いでどうしたのかな?」
「さ…三枝物産のお嬢様が…事故に…合われたって…」
「そうみたいだね。」
「ま…まさか…あなたが…事故に合わせたのですか…」
「ひどいな…とんだ濡れ衣だね…」
「重体で危ないと…聞きました…」
「…可愛そうだけど…助からないと思うよ…」


龍崎部長は椅子を回転させて後ろを向いた…



窓ガラスに写る龍崎部長の顔に笑みが浮かんだように見える…

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