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悪魔から愛されて

第17章 双子の兄弟

京子から仕事中にメールが来た。

“今日の帰りに買い物付き合ってくれない?
一杯おごるからね…”

すぐに返事を返す。
“いいよ!でも本当におごりだよ!”


京子と私は仕事が終わると、急いで買い物に向かった。
京子の買い物は悩む時間が長く、とても退屈だ…
「ねぇ、…恵美、どっちがいいかな…この色も良いよね…」
化粧品売り場でリップの色に悩んでいる。
「京子は美人だからどっちでも似合うと思うよ…」
「…うーん。」


やっと決まった…。


買い物を済ませると、私たちは食事とお酒が楽しめるお店を選んだ。
「恵美、このお店どうかな…お洒落だしね…中にイケメンが居そうだね。」
「京子はまた男の話…居たらいいけどね…」

私達は、カウンター横のテーブル席に案内された。
カウンターには常連さんと思われる男性がお店の人と話をしていた。

「恵美、超ラッキーだよ…すごいカッコいいよ…カウンターの人…」
興奮している京子に言われ、振り返るようにその男性を見た…
確かに京子が興奮するの解る。
とても綺麗な顔の男性だ…背も高くセンスも良い感じがする…。


京子は小声で囁いた。
「後で…絶対に声かけようね…ふふふっ」
「もぉ、京子は積極的過ぎだよ…」


暫くするとその男性に、待ち合わせと思われる男性がやって来た。


京子がその男性を見て慌てている…


「め…めぐ…恵美…龍崎部長だよ…」

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