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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第7章 隠しきれないもの



「優……春ちゃん……なんの話し?」




その声に、俺も春斗も飛び起きた。その小さな体を震わせている。

「男……お母さん……?」

咲が枕をぎゅっと握って、部屋の入口に立っていた。俺も春斗も気づかない程に、弱々しく小さな体をしていた。

震える声で、泣きそうになりながら、咲は呟いた。

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